読書日記「地域の力  食・農・まちづくり」  食の危機が言われているからこういう話にほっとする

 ジャーナリストで編集者の大江正章が日本各地で展開される、第一次産業や正業を大切にしながら新たな仕事に結びつけ、命と暮らしを守り、柔軟な感覚で魅力を発信している取り組みを紹介している。

 小泉改革の負の遺産が喧伝されて久しい。未だに、小泉改革を金科玉条のように言っているのは、自らがその政権の中核を似ない、小泉退陣後は、とっとと学者に戻り、外野から好き勝手に言っているような、帽学者ぐらいしかいないと思うけど。って、本当はたくさんいるが、自分の過ちを認めたがらない人ばかりだから、気づいていても口が裂けてもいえないよね。
 まぁ、過ちに気づいて反省することで人は成長するんだよなんていうのは、馬の耳に念仏か?

 さて、ここで紹介されているのは、島根県の酪農などの取り組み。兵庫県や三重県の商店街の活性化の取り組み。徳島県上勝町の産業型福祉といわれる彩の取り組み。愛媛県今治市の、学校給食野地場産の野菜などを使う取り組み。北海道の酪農や農業。高知県の林業、富山県の公共交通(路面電車の復活)。東京都練馬区や横浜の市民農園の取り組み。
 
 小さな取り組みだし、すべてがうまくいっているわけでもないし、課題も多い。
 しかし、生協の毒入り餃子が露呈した、日本の食品の内容の不透明さと、メーカーや流通の無責任さ。各食品メーカーの偽造。また、大手製紙メーカーのエコペーパーの偽装と開き直り記者会見(責任は消費者にあるんだというばかりのあの態度は、企業の謝罪会見としては、おそらく最悪のものだろう。

 グローバル化を目指す大手企業や官僚、政治家の取り組みに偽りと不信が跋扈している中で、小規模であるが目が届く範囲、問題の所在が明らかにしやすく、文句や問題提起がしやすい関係、生産者と消費者のぶつ知的距離以上に、精神的距離が近い取り組みは、すべてにおいて正反対である。

 私たちにとって、経済や流通は身近なリンクの中にあるほうがいいのではないかと思わされる。

 大江さんの取り上げている事例は、未来に希望をともすものかもしれない。
 しかし、こんなにいい内容の本が、版を重ねないのは、大手メディアが書評に取り上げられからかもしれない。これは、自らを問う内容だからかな。
地域の力―食・農・まちづくり (岩波新書 新赤版 1115)

この記事へのコメント

つき指の読書日記
2008年05月05日 20:34
 「つき指の読書日記」は下記の方へ移設しました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

   http://plaza.rakuten.co.jp/tukiyubi1
わかりません
2012年01月29日 12:23
ぬいた+.(・∀・).+☆ http://64n.co/

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