読書日記「地域の再生は矢祭町に学べ! 過疎の町にあった活性化のノウハウ」 課題は地場産業を育てること

 「合併しない宣言」で一躍有名になった福島県矢祭町。子供の頃から身近な行楽地として親しんだつつじが有名な矢祭山公園があるので、なんとなく気にはなっていた。TVなどで報道される時にも見てたからね。で、この度その取り組みの本を読んでみた。

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矢祭町もったいない図書館

 「市町村合併をしない宣言」を発するに至った経緯と背景。総務省の対応。合併しないで生き残りのためにやった取り組み。自立のための企業の誘致、行政改革、住民の意見を聞きながら進めた図書館の整備や商店会発行のスタンプでの公共料金の支払いや納税、などなどが町長、町役場職員、議員、町民の声を交えて紹介されている。

 私も「平成の大合併」は過疎化の進化、農山村の荒廃、格差拡大、住民サービスの低下などを招くと考え反対なのだが。住民サービスも、もともとは税金を使っての富の再配分にとっての住民生活の底上げと格差是正などが目的だと思うのだが、これまで過剰になっていた。それを見直すのならいいが、必要なサービス、官がしなければいけないサービスまで民営化や中止になっているんじゃないかと思うんだよね。

 今回の矢祭町の合併しない宣言には、昭和の大合併時のトラウマ、そして根本町長のリーダーシップ抜きには語られない。だから、この2つがなかったら矢祭町も近隣の町村と合併したかもしれない。

 また、矢祭町は工業団地の造成を行い、企業を誘致している。しかし、企業は所詮利益で動くものなので、矢祭町独自の地場産業を興すことが課題なんだと思う。

 小さな町はお金と人を地域で循環させると共に、お金と人を外から呼び込まないといけないのだ。東京都が現在バブルで潤っているのもお金と人が外から入ってくるからだからね。

 そのための地場産業なのだが、何があるのか、どういう地域の資源、人的資源があるのかを見直すととも、地域の若い人たちをいかに活用するかが鍵だと思う。

 頑張れ矢祭町!

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