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山秋真という女性が、なぜか(理由は明記されない)、能登半島の珠洲市に通い、そこで出合った地元の人たちと交流し、反原発闘争に関わりながら、原発を押し付け無制限に電力を消費する都会の人間であることのやましさを抱え、よそ者として珠洲市の反原発運動に関わることでの批判を受け自問する。 原発(国策事業)のために、大企業が下請け孫請けを使い、地域を切り崩していく様がよく出ている。 また、地方の選挙の実態が私たちが教科書で習ったものとは違うこと(票の操作や不在投票のやり方など)、女性の社会進出は反対運動で果たされること(このくだりは、大日本婦人会の活動で外に出られるようになった戦前の日本の女性たちの様子と重なった)。 原発ってなんだろうと思う。 いまは、CO2を出さないクリーンエネルギーだということで、推進の圧力が高まっている。 まあ、環境問題はCO2だけではないんだけどね。 また、クリーンって何を持ってクリーンなんだろう? 生き物の遺伝子を傷つける放射能を出すのに、クリーンなのか?(敦賀原発のそばの寺の住職が檀家が癌で死んでいくっていう話をして、最後はその人も癌で死んでいくくだりは、正直ぞっとした) 原発は規模がでかいから石油がないと稼動できないって話も聞くしなぁ。 この本は、富山にある桂書房が出している。富山出身の上野千鶴子東大大学院教授が帯の推薦の分を寄せている。 原発建設をめぐる話を書いているが、ここで問われているのは地方自治、市民自治のあり方である。 古くは成田空港建設問題であり、新しくは諫早干潟の干拓事業である。 政治家、行政職員、首長、東京の大手建設会社、地元の下請けの建設業者、住民。利害関係者が激しく対立する中で、民主主義の手段である選挙に不正が行われたり、裁判の問題があったり。 人間社会だから、理論より感情が優先されたり、社会正義が理想だと笑われたり、人権がないがしろになれたりするのだな。 なかなか難しいなぁと思ったりする。引きこもりたくなる気持ちもわかる。 しかし、この本の中に出てくる人たちの何人かは、そんな中でも静かに強く生きている感じがした。私にも出来るだろうか・・・ |
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