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4月の実験村のミニシンポジウムで、昨年12月の山形県白鷹町での農民の集会の話を聞いた。酪農家と稲作農家はお互いに、あいつらはたくさん補助金を貰っている、自分たちは大変だと思っていた。また、商工会などの商店は農民は補助金漬けで自分たちはグローバル化の中、厳しい経営を強いられていると。 しかし、その場でそれぞれが国の政策に翻弄され、厳しい経営をして、借金漬けでやめるにやめられない状況が話され、お互いの状況を理解した。 そこで、農民と商工会の人たちが自分たちで何とかしなければと手を結んで取り組もうという話になったと聞いた。 わくわくする話、それはこの本に載っていた。 食料危機が現実の問題になっている。 事態は急速に悪化しているのに、報道はのんきなものだ。なぜだろう? 危機感がたりないのではなく、危機を気づかせないようにしているのではないかとしか思えない。 だから、ローマ時代のコロシアムで殺し合いを演出することで、実際の政治の大きな危機に対して、市民の目をそらしたように。 「百姓が時代を創る 食料問題の根っこを考える」では、農業ジャーナリストの大野和興さんと、農民作家の山下惣一さんの往復書簡や、対談がまとめられている。 山下さんは「食料問題は消費者の問題であって、農家の問題ではない」と本質を語っている。 食料がなくなってまず飢えるのは都市の貧困層である。実際に今、都市部の貧困層は餓死の危機にある人もいる。そして、今でもあるとすれば中間層が、食料にアクセスできなくなる。生産手段を持たないからだし、日本の食料自給率30%以下では、世界的な食料争奪戦で敗者になるのは目に見えている。 今、日本に遊休農地が広がっている。そこに、リタイアした都市住民やニートやフリーターが移住し、農業を始めればいいという話もあるが、それはかなり厳しいものであることも、この本では語られている。 農業は資本0では始められないのだ。 前回紹介した「地域の力」の中で、練馬や横浜の都市農園のこころみが語られていたが、できるのならそういうものに入って、農業のテクニックを学ぶなどしないと。明日から農業でくっていけるわけでもないという、現実をまず認識しなければ。 国の政策に左右されず、地に足つけて生きるすべを、農業であろうが、ほかのものであろうが身に付けなければならないと、つくづく思わされた。 百姓が時代を創る百姓が時代を創る
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