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zoom RSS 映画日記「ラスト・キング・オブ・スコットランド」 アフリカ好きとしては距離の取り方が難しいっす

<<   作成日時 : 2007/04/02 23:23   >>

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画像 遠くから、耳慣れたアフリカ音楽のリズムが警戒に流れてくるが、最初に目に映るのはにびいろの空、湿気の含んだ冷たい空気が支配するスコットランド。大学を終えた若者たちが、喜びのあまり暴走するように校内の湖に飛び込む。

 オープニングのアフリカ音楽(多分リンガラ)とミスマッチな映像で物語は始まる。

湖に飛び込んだ学生の一人が医学校を卒業したニコラス・ギャリガン。彼は、医師である父に反発を覚えているようで、目をつぶり指差した国に行くというやけな様な人生選択をする。これは、医師という資格を持っていればどこでもいけるというおごりがあるな。

そして場面は一転、赤土が画面をかすませている。やしの木など遠目からでも分かる熱帯の木々。冷たい空気の国から、むっとする見ているこちら側にも汗が噴出すねっとりとした熱気が伝わってくるウガンダに切り替わる。

1971年、軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、イギリスの支援を受けたイディ・アミン(フォレスト・ウィテカー)が、新ウガンダ大統領の座についた直後のこと。軍隊のヒーローであるアミンは、国民の期待を一身に集める希望の星。そんな彼が、診療所の近くで演説すると聞き、興味を抱いて出かけて行くニコラス。熱弁をふるうアミンのカリスマ性にニコラスは、集まった多くの民衆と同様に強くひきつけられるのを感じる。

ギャリガンがスコットランド人だと知り、「俺はスコットランドが大好きだ!」と意気投合するアミン。翌日、ギャリガンは大統領主治医として首都へと招かれる。そして、アミンの側近となった彼は、巨大な包容力と周りを魅了する豪快な人柄のアミンが、独裁者ゆえに変貌していく姿を間近で見ることになる。見るだけでなく、ギャリガンもアミンの聖と俗、善と悪に翻弄されていく。

 始めてアミンが画面に現れ演説するシーン。アミンが「ムズリ」と呼びかけると、聴衆は「ハバリ」と応える。スワヒリ語のあいさつだ。ルワンダはスワヒリ語圏であることをこれで観客に知らせる。続いて「ミミ(私は) イディ・アミン・・・」と名乗り、この後からは英語の演説になる。

 その英語の演説・・・うまい! 英語がうまいんじゃなく、ウィテカーの演技がうまいんだ。カリスマ性のある新大統領の演説を見事に演じていた。画面のこちら側にいる私でさえ魅了される。
 米国人であるウィテカーはアフリカ英語をマスターし、話の合間合間に、同意を求めるように「んうっ」という鼻から出すような合いの手を入れるのも、確かアフリカの人たちがよくやる話かただと思う。

 いや〜すてき!

 その後、カンパラ(ウガンダの首都)でギャリガンがスーツを仕立てるシーン。インド系のアジア人が経営する洋服店が出てくる。町の通りにも大勢のインド系のアジア人がいるのが分かる。東アフリカ一帯の商業などをインド系のアジア人が握っているといわれる。彼らは商いでそこそこお金持ちになるので、目立ちやすく経済問題がでるたびに非難され、貧しいアフリカの人たちの暴力の標的にされることがある。本当は、もっとお金持ちや政府の高官などが経済を悪化させたりしているのだが、そういう場合に巧妙な彼らは不満の捌け口としてインド系アジア人を攻撃させることが多い。

 権力を握ったアミン、でも、クーデターで奪った政権は磐石じゃないし、経済もまだまだ。気さくで愛想がよく、踊りの好きな独裁者は独裁者の常としての猜疑心に蝕まれ、果てない政敵(とみなした)ものへの攻撃を始める。
 ウィテカーは独裁者の光と影の部分を見事に捉えた熱演を披露。疑い悩み、相手を脅迫する様子は圧巻。見ながら背中に冷や汗が流れるようだ。

 中途半端な知識では批判は出来ない。ただ、ウィテカーの演技のすばらしさに圧倒される時間となった。

 多くの人民を虐殺したアミンの罪は重いと思う。しかし、私の中にアミンを恐れきれない、憎みきれないものがある。アフリカを好きな故なのかもしれない。

 映画を見たウガンダ人はアミン彼が行ったよかった面がぜんぜん取り上げられなかったことに対して、怒っていたというのを聞いた。これでは、ウガンダの国民は唯々諾々と「人食いアミン」に従った何も考えない民みたいじゃんと言うのは、私も感じたことだ。

 いつか、ジンバブウェの大統領ロバート・ムガベもこんな映画にされちゃうのかなぁ。「インタープリター」というニコール・キッドマン主役の映画では、彼女の出身地マトボ共和国がジンバブウェの髣髴させ、そこの大統領ズワーニがムガベのようだった
スコットランドの黒い王様
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